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遠い星の巻き貝の物語です。 [diary note]

幾千年も離れた遠い銀河の物語です。

巻貝だけが住む海に覆われた青い星
巻貝はお互いの意思を感じ取り、伝え合うことが出来ました。
星は何千年も変わらずに、絵に描いたような平和を続けていました。

平和は永遠に続くと、全ての巻貝は信じていました。
しかし、ある日を境に海の水が減り始めました。
海水は一日に何ミリかづつ確実に減っていき、長い年月をかけて湖になり、水溜りになってしまいます。
巻貝は為すすべもなく、死に絶えて、星の命が尽きようとしていました。
息も絶えだえに巻貝は神に祈ります、どうか私たちを助けてください。
神は運命を少し曲げました、そして2匹の巻貝に永遠の命を与えました。

2匹の巻貝はお互いがどこにいるのか、わかりません。
ただ毎日、たくさんの話を尽きることなく話しました。

何百年、何千年と、2匹の巻貝はお互いの存在を確かめるために、会話を交わしています。
何千年、何万年の月日の中、言葉は淘汰されていき、最後にはたった二つになりました。
朝日が昇れば、話しかけ、夕日が落ちれば、話しかけます。

I'm here
I'm grad your there

宇宙の片隅で、2匹の巻貝は、今もお互いを必要として、言葉を交わしています。

昔、どこかで聞いた寓話です。



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